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[M!006]DJ暗黒騎士ガイア - restless priest

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[M!006]DJ暗黒騎士ガイア - restless priest

2024年12月21日 Bandcamp及びCD-Rにてリリース

akuseku 06:49
mochikoshi 09:58
utouto 06:09
wasureru 08:59
toshikoshi 03:38
AmbientDJmix(240518) 39:47 ※CD-Rのみに収録のボーナストラック

restless priest(師走)

当作品はすべて、DJ暗黒騎士ガイアが自室内で行った即興演奏の様子を素材として録音、収集。それらを編集、再構成したものです。ノイズや雑音が各所に、多分に見られますが、何卒ご容赦ください。  

Guitar:Epiphone Wilshire
Synth:Yamaha Reface CP/Electro-Faustus Drone Thing
Drum:Diatonic Tongue Drum
+ Effects(Chase Bliss Mood,BANANANA Effects ABRACADABRA,
MASF Pedals Posessed,Red Panda Particle V1,Electro-Harmonix nano Holy Grail)

All Instruments,and Rec,Mix,Mastaring,Design:DJ暗黒騎士ガイア

デジタルでの試聴、ダウンロード、投げ銭購入は下記から。
https://mabaserecords.bandcamp.com/album/m-006-dj-restless-priest

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restless priest、師走。というシャレを思いついたのは12/7(土)のブギーゴッドホテル終わりのファンク邸にて、僕だけが眠れずぼけーっと天井を見ていた時のこと。そこから2週間もない間に間に合わせでも5曲を捻り出した。その師走感たるや。自分的テーマとしては全フレーズ即興演奏で楽器は弾きっぱなし、オーバーダブをしないこと。そして万が一どこかで演奏することがあったとして、簡略化することはあっても二度と再現できないような複雑なことはやらないこと。聴いてもらえればわかるシンプルさ(単純に楽器が下手)。

それでも仕事をしながらイベントの準備もしながら、未発表だけどそろそろ出せるビデオの編集もやりながらの中では相当な苦労だった。良い作品なのかどうか自分ではわからないけど、ものすごく自分的な作品ではあると思う(出来の中途半端さがそれを最も物語っている)。作りながら考えたことを出来たそばからつらつらと語るのは無粋かもしれないけど、作ったスピード感からしてこの感覚もすぐ忘れてしまいそうなので、覚えていることはどんどん書いていく。気になった人だけがここに辿り着き、音源を聴いてくれることを願って、イベント終わりの疲労に鞭打ちライナーノーツを記します。

1曲目。青葉市子さんみたいな曲にしたかったのに生来のパンク少年、エモキッズの感じがだいぶ出てしまった。自分ではあまり意識してないんだけど僕のギターに対してスロウコアを思う人が一定数いてくれるようで、それは多分人間的にずっとサッドだからだろうとこの録音を聴いて思いました。タッチミスで開放弦が鳴っているのも敢えて直さず(時間がなかった)。年の瀬といえば、で考えた時にひらめいたのが談志の芝浜。僕が写真を撮る時に腕を組むのは談志と向井秀徳の影響です。ラストのテンポが変わる箇所だけは、青葉市子さんへの畏敬の念の名残も。

2曲目。この曲は分かりやすくアンビエント。最近買ったReface CP(これも青葉市子さん憧れですが)で確かCマイナーを鳴らしっぱなしにして付帯のディレイでループさせ、MoodとPosessedで音をリアルタイム加工。コードが違ったらすみません。坂本龍一とAlva NotoのGlassを意識しての一発録り。録ったまま出すつもりだったけどマスタリングするうちにもう一捻りしたくてタングドラムを被せた。これも数日前の自分の演奏を聴きながらの一発録りです。最近ずっと誰かとセッションしてた経験が活かせたかなと思います。

3曲目。元々4曲予定だったのに並べた時に座りが悪くて直前で足しました。Drone Thingの高いところだけ小さい音で出して、MoodとParticle V1とnano Holy Grailでリアルタイム加工。2曲目より繊細な印象にしたかったけど、2〜3曲目はシンセをアンプから出してエアー録りしてるので、こちらは音が割れないようにかなり気を使った。被せてるCPは内蔵エフェクトのみの素の音。朴訥とした感じを出したい他の曲では白鍵のみ弾いていたのに対し、雰囲気を変えたかったので黒鍵も使ってます。今回のCPはライン録音。

4曲目。コードだけ決めてCPで一発録り。白鍵しか使わないルールだったのでそんなには苦労せず。でも事前にコード決めで録ったスマホのメモ録音の方がまとまってて良かったという......今の自分の技術ではそれを再現しようがないので、その時できることをやりました。鍵盤はこれからしっかり勉強、練習します。EPの終わりに向けてシンプルにしたく、最後ギリギリまで他の音は入れてません。吉村弘のMusic For Nine Post Cardsみたいにしたかった。5曲目への繋ぎで入るタングドラムのフレーズは1曲目と同じもの。

5曲目。この曲が一番上手くいってない。ミックスもマスタリングもちぐはぐ。年越しのCメジャー感を表現したかった。ギターのチューニングがズレている。DADGADにしたのが運の尽き。21日に間に合わせるには時間が足りず、それでも延期して出す選択肢を取らなかったのは単なる意地。CPのフレーズはスーパーカーのTIMEから。ボイスは2016年〜2017年のゆく年くる年を。遡って見返せた中ではこの年のメッセージが一番素朴かつ自分に響いた。世界と、友達と、僕以外の家族と、それでも余剰があるなら自分の安寧への願いも込めて。

21日のイベントから手売りし始めた素焼きCD-Rには5/18(土)のブギーゴッド法要からDJの模様も収録してます。活動をスタートさせて3年弱、一番反響をもらえて、自分としても気に入っている録音だったので、Mixcloudに上げたものをEPの質感に合うよう再マスタリング。はじめて即興演奏に挑んだという意味でも、この日のイベントがなければアンビエントを意識した作品を出すこともなかったと思う。自分の中での大切な文脈。CDの方は80分近くあるので、うたた寝にちょうどいいかも。

https://www.mixcloud.com/nofuturedays/dj%E6%9A%97%E9%BB%92%E9%A8%8E%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A2_%E3%83%96%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E6%B3%95%E8%A6%81_240518/

聴き直しながら書いていて、やっぱり最後の曲だけもうちょっとどうにかした方がよかったなと後悔はするけど、まあそれは自分の知識と技術が追いついてチャンスがあればまたいつか。これを聴いてしょうもないと嘲り笑う人もどこかにいるんだろうけど、それが今の自分の実力なんだから仕方ない。自分が望むような形では人に見向きもされないこと、事ある毎に自分だけが選ばれないような気がしてしまうこと、色々あるけど、全ては自己責任であり、怠慢の結果でしかない。報われていいはずもない。今やれること、誰かに望まれることを全力でやるしかない。

バンドを辞めてから人前に立つことが嫌になってしまった。それは当時、何をやっても誰かに迷惑をかけたり、望まれる結果が出せなかったり、笑われている気がしてしまっていた当時のトラウマからで、今はもう少し自分でその感情をコントロールできるようになったとは言え、実は心根は正直、全然変わってない。ずっと勝手に思い悩み、勝手に傷ついている。自意識がそういう風に育ってしまったことに対しての自己嫌悪もある。それでも陽の当たる場所に連れ出そうとしてくれる人達への感謝は絶対に忘れてはいけないなと、前よりほんのちょっと心が健康になった今、強く思う。いつも上手くそれを表現できないことと、マイペースさが申し訳ないばかり。

人生は椅子取りゲームだと世の中ではよく言われるけど、そんなことなら僕は席を譲りたいと思うし、自分がそこへ座らないことで誰かが幸せになるならその方が絶対に良いけどな、と常々考えている。こういう思想が行き過ぎていて、どこにも座りたくない、という変な捻くれ方をしてしまったんだけど。色々と長くなってしまったけど、そういう人の、エモでもない、スロウコアでもない。そして実は別に多分アンビエントでもない。自意識と中途半端さだけが滲み出た拙いEPは、とはいえ不思議と聴いていて疲れない感じだけは我ながら認められるので、一種のイージーリスニング作品として、もしあなたの気が向いたら、楽しんでいただけますと幸いです。

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