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boyfriend's dead - boyfriend's dead E.P.
¥500
自分が高校生の頃(2010年代前半)、猛烈にシューゲイザーに憧れた時期がありました。 深夜まで何をするでもなくアニメを見たりして起きている気怠いテンション感と、未知の音楽……それも音がデカいのに遠くで鳴ってる儚さ、夢心地な質感、美しさとがマッチングしたのもあり、夜な夜なYouTubeでバンドを検索し、異様にのめり込みました。 部活ばっかりでバイトもしていなく、お小遣いがそんなにもらえるわけでもないのでTSUTAYAに通ったりAmazonに張り付いたり、時にイギリスから無理やり輸入したりでなんとか安く手に入れたRide「Smile」「Nowhere」、Amusement Parks On Fire「s/t」、My Bloody Valentine「Loveless」はとにかく聴き込んだ記憶があります。 ※今や探せばどこでも500円とか、たまに古本市場で180円でも見かけます。当時あまり再発もされていなかったのと、ちょっとシューゲイザーブームだったのもあって高かった気がしますが、高校生の財布事情からそう感じただけなのかもしれません。 当時、日本のシューゲイザーは僕が花澤香菜さんを好きになったきっかけでもあるTatuki Seksu「Hanazawa EP」以外はあまり掘っていませんでしたが、そんな僕でも特に喉から手が出るほど欲しかったCDが「sugardrop / pastel blue - "Eternity In Moment"」「boyfriend's dead / civic - "Anorak Shoegazer"」のスプリット2枚。今でも海外では8000円近い金額で取引されていたり、日本国内でも中古市場には出回っていなく希少気味だったりと、その評価の高さが伺い知れます。で、勿論内容も今も色褪せない抜群さ。後に僕がリアル世界で彼らのうちほとんどと接するようになったのがまた不思議な話ですが……(ナカムラさんはalicetalesとして、nicoさんHAPPYさんはLADY FLASHとして、土屋さんはWallflowerとして、またpastel blueはのちにOther Too Pure Songsとしての復活にも立ち会うことに)。 そんな憧れの一角を担ったboyfriend's deadの2015年リリース、4曲入りEP。シューゲイザーに括られはしますがノイジーなギターポップという向きも大きいかなと思います。マッドチェスターの匂いもする1曲目「Here She Comes」から歪みまくりな2曲目「Melting Ice Cream」の流れにワクワクし、幻想的な3曲目「Raspberry」からスケールが大きくなり、最後に畳みかけて全パートの演奏が尻上がりにバーストしていく4曲目「Star Luster」と、完璧な構成。今の僕が普段聴く音楽はどちらかというとアメリカ寄りのパンクやハードコアだったりするんですが、このバンドは僕の中ではUKロックの潮流にあるというか。ライブも何度も見させて頂きましたが、ギターが複数本重なっていて爆音ではありつつ、決して勢い任せで進むのではないスマートさも持ち合わせているように思います。 最後に、手前味噌な話ですが2021年からこのバンドに自分もギターとして加入しました。10代の頃から憧れていたバンドの仲間になる、という出来事にいまだにふわふわしておりますが、いつかどこかで演奏を披露できればよいな、と楽しみにしております。このEPに入っている他にもかっこいい曲がたくさんあるんですよ。まずはこのEPからチェックお願いします。 - - - - - 1.Here She Comes 2.Melting Ice Cream 3.Raspberry 4.Star Luster https://thrutheflowers.bandcamp.com/album/boyfriends-dead-e-p
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Kensei Ogata "Things I Know About Her" CD
¥1,500
シューゲイザーやインディーポップを中心に数々のエンジニアワークで手腕を振るってきたKensei Ogataがソロ名義で約7年半ぶりとなるアルバムを2020年にリリース!2018年のシングル"Someone Will Love You"もブラッシュアップされての収録、シングルリリース時にMVで主演をつとめた夏海氏がジャケットを飾り(※このビデオ、実は自分が演出/編集させて頂いています)新旧入り混じった楽曲レパートリーを披露している今作。シンセサイザーやリズムマシンのレイヤーを幾重にも敷いて仕上げられた前作「Her Paperback」にも収録の"Her Twinkle Eyes"は今回のリアレンジでバンドらしい力強さを持って生まれ変わり、アンサンブルにピアノやブラスを取り入れた"Light in August"はviewtorinoでの活動を彷彿とさせるようなパワーポップアレンジ……Kensei Ogataのアルバムでこの路線を堪能できるのが嬉しいし、某名作コミックをフィーチャーした往年の名曲「ヴァイオリンケースの夢を見る」までここへきて新録で聴けてしまう。長年彼を応援してきたファンであればあるほどこのリリースへの感動もひとしおかと思われますが、そんなこと関係なく(かつて彼の音楽と出会った当時の自分のようなティーンエイジャーには特に)手に取ってみてもらいたい、爽やかさと煌めきを持った作品。氏のご厚意で購入特典として前作ソロ「Her Paperback」リマスター版DLコードを付けて頂いたので、作品毎のスタイルを比較しながら楽しんで頂ければ幸いです! 1. Someone Will Love You 2. Her Twinkle Eyes 3. Sea of Love 4. Light in August 5. Reach You 6. Paper Moon 7. ヴァイオリンケースの夢を見る 8. Climbing to the Moon ※特典として購入枚数分の「Her Paperback」DLコードが付属します。 M1"Someone Will Love You"MV https://www.youtube.com/watch?v=RwW2T2lePZQ trailer https://www.youtube.com/watch?v=PdSwjEhcmdM
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fedress "映画の開演前" CD
¥1,500
Teenagers in loveの陽平氏が2018年に始動させた6人組バンド「fedress」2020年発売の1stアルバム。"海外インディー×下北ギターロック×アイドル歌謡"とfedressの音楽を形容したとき、その3要素が押すに押されぬ拮抗具合でハイクオリティとオリジナリティを放つ様相にあなたは舌を巻くだろう。Captured Tracks御一行よろしくリバーブとシズル感マシマシの多重ギターサウンドでドリームポップやシューゲイズへ駆け抜ける楽曲スタイルに軸足を置きつつも、本作中盤でバンドは全く違った表情も垣間見せる。Dirty ProjectorsにフィメールラップをフィーチャーしたようなM3「アイラブユーじゃ物足りない」、アルバム発売までの2年で定着した"突っ走るハイティーン"なグループのイメージを覆すようにGirlからLadyへの変遷を描くM4「セブンスター気取り」ではサウンドもAORっぽくアダルトな雰囲気、しかしあくまでちょっとおませな女の子が無茶をしてみたような"背伸び感"の演出がなんともニクい。 若い世代の喜怒哀楽、不安と反骨とだからこそのきらめきを正しく昇華して美しくあらんとするfedress。その態度はインディーズや地下的な内省~内輪ノリに終始するのではなく、かといって既存のメジャーシンガーやアイドルらのように社会通念上の安牌を取ってヒットを狙いに行くでも勿論ない。fedressは本来的な意味でオーバーグラウンドに、2020年に響かせるべきセンス、時代をアップデートせんとする意欲に満ちた楽曲、詞、ツインボーカルのユニゾン、何もかもが不安なこの時代にそのどれもが頼もしく鳴っている。 個人的には、2年前に1stSG「決意のスカート」を聴いた時、彼女ら彼らこそがアイドルネッサンスなき後の世界に唯一輝く希望のように思えたのだけど、このアルバムはそんな印象をいっそう確信へと近付ける出来でもあってそれもまた嬉しいのだ。 - - - - - 1.映画の開演前 2.眠れない夜に 3.アイラブユーじゃ物足りない 4.セブンスター気取り 5.名前 6.噂話を信じないで - - - - - trailer https://youtu.be/9zooQTF_8LM 「映画の開演前」MV https://youtu.be/gwYqfifPNNQ 「噂話を信じないで」MV https://youtu.be/dm1uMJqy_gY ※以下はアルバム未収録だけどかつて自分が撮影・編集させて頂きました。 https://youtu.be/UhJdKG0YrmM
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Super Ganbari Goal Keepers "Dodometic Youth"
¥2,420
Super Ganbari Goal Keepersの2019年作。過去曲も直近のムードでリファインされたフルアルバム尺で、前作Cang Gang Popsで獲得した哀愁はそのままに更なる疾走感とバーストが加味されている。アノラック歌謡とも言えようスタイルは懐かしさを内包していながら、オリジネイターとしての佇まいが頼もしい一枚。 1.サマーオブザデッド 2.植物人間系男子 3.世を捨てよ町へ出よう 4.死んだ目をした少年 5.カレーうどん 6.レコードコレクターズ 7.チェリーマンの逆襲 8.抜け毛のうた 9.ドドメティックユース 10.僕のデスノート 11.テクノブレイカー 【trailer】https://youtu.be/GVQB3Rto8fQ 【死んだ目をした少年 MV】https://youtu.be/KvCFFfQlHkM 【レコードコレクターズ Studio Session】https://youtu.be/huqt_TeU09w
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Super Ganbari Goal Keepers "Cang Gang Pops"
¥1,100
東京で活動するSuper Ganbari Goal Keepers、2015年作ミニアルバム。 tweeやanorak等のC86的サウンドをなぞるのみならず、踏み込んだように感じられるのはかつての日本でフォークやポップソングが担ったリアリズムが歌い紡がれる悲痛な詞。その詞から観念よりも写実を強く感じるのは、曲名にじゃがたらとあるように江戸アケミが制作時に掲げたテーマにも近いような気がしています。こないだ弊レーベル協力の下リリースしたゆ~すほすてるのプレスリリースに「プロテストソング」って言葉を使ってみたら流石に止められたんですが(笑)その辺りはかなり印象として近く、通じる部分かなと。メンバーのみなさんの出自がわからないまま勝手なことを言ってしまうようで忍びないですが、彼らだけはずっと我々文系男子の味方でいてくれるのだろうと思います。ここまで書いてからなんとなく自信がなくなって彼らのツイッター覗いたら「青春の影を描いたギターポップバンド」とありました。影の中のみんなは集合だ! 【じゃがたらのレコード MV】https://www.youtube.com/watch?v=KuNp8Iv-zQA 【プログレッシブな愛 MV】 https://www.youtube.com/watch?v=U1FKTbVXjd0 - - - - - 1.ぬきぬきて性春 2.じゃがたらのレコード 3.プログレッシブな愛 4.フランケン死体さん 5.グミ・チョコレート・パイン 6.海を見にいこう
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エイプリルブルー "エイプリルブルーEP"
¥540
SOLD OUT
エイプリルフールに投稿されたスーパーカー"Lucky"のカラオケジョーク動画、その嘘から出た誠で昨今話題を掻っ攫っているエイプリルブルー。彼らの音源付Merchを7月7日~31日までの期間、cogitodistroにて予約受付中です! 東京の信用オーガナイズを数々手掛けてきた船底春希氏をボーカルに迎え、ギター及び作曲にFor Tracy Hydeの管梓(夏bot)、同じくギターにムラカミカイ(I Saw You Yesterday)、ベースに村岡佑樹(ARAM)、ドラムに宮澤純一郎(17歳とベルリンの壁)と、スタープレイヤーと呼ぶ他ないメンバーが終結したエイプリルブルー。2019年4月より始動し、繰り出されるのは集められた精鋭の面子に負けず劣らずきらきらとまぶしくポップに、深いサウンドスケープを構築しながらも、あくまでもポップで、無垢な楽曲たち……今回は既にサブスクで配信されている3曲(エイプリルブルー/スターライト/イノセンス)をまとめて手に入れられるMerchとして、ポストカードに全曲の手書きコード譜とDLコード付の完全DIY仕様。For Tracy HydeがIn Fear Of Loveを無料配布しはじめたあの時のことを思い出してみたり。果たして今度はどんな景色が見られるのだろう。その一助となれる機会を頂けた事に超感謝。advantage lucyではEcho Parkが、ROUND TABLEではCANNON BALLが一番好きな人(※どちらもただの私ですが......)とか、ちょっと聴いてみてほしい。 ポストカード2枚+春希氏手書きの楽曲歌詞・コード譜に3曲のダウンロードコード入。 - ◆収録曲 エイプリルブルー スターライト イノセンス [試聴 : エイプリルブルー MV] (https://youtu.be/rAOglc_7gqY) - ◆本作は7/31の23:59までが予約期間となっております。その後、当ディストロへの再度の入荷は予定しておりませんのでご注意ください。 ◆完全予約販売のため、本作の発送は8月以降を予定しております。そのため、本作とあわせてご購入頂いたcogitodistro他商品も同じ便にて、8月以降に発送となります。ご了承ください。 【7/8更新】BASEのシステム都合上、予約商品とそれ以外を一緒に購入することができないようです。お手数お掛け致しますが、ご購入の際は予約商品とそれ以外とで一度ずつ、購入のお手続きをお願い致します。その場合でも、こちらでお客様の情報を管理していますため、予約商品が準備出来次第その他の商品と一緒に8月以降、発送させて頂きます。 なお、予約商品含めて5000円を超える注文を頂ける場合、送料が無料となります。その場合はお手数ですが、BASEのフォームを利用せず( mabaserecords@gmail.com )か、当BASEお問い合わせ欄までご連絡下さいますようお願い致します。
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talk "Sundae Flip / In Refrain Rain"
¥1,000
SOLD OUT
ソロ名義の音源制作やエンジニア業で活躍しているKensei Ogata氏。彼がかつて熊本で結成していたインディーポップバンド「talk」は(Balloon at dawnのレビューにも書きましたが)Dead Funny Recordsの創設にも深く関わっていて、なんでも彼のバンドを世に出すためにレーベルがキックオフしたのだとか。 そんなtalkから代表曲"Sundae Flip"とレーベルコンピ収録のレア曲"In Refrain Rain"カップリング7inchのデッドストックを分けて頂きました……talkについて語り始めると溢れ出る思いが止め処ないですが、とりわけこの"Sundae Flip"という曲との出会いは間違いなく人生のタームポイント。あのとき開けた地平の延長上に僕はまだまだいるんだと思っています。 それぐらい、10代だった当時シューゲイザーやインディーポップを好きになるきっかけって間違いなくこのバンドとの邂逅が大きかったし、それが僕自身の思い出としてじゃなく同世代にそういう友人が沢山いるんですよね。所謂"悟り世代"のバンドマンが集まると「talkのSundae Flipを聴きながら高校に通ってた」って話から意気投合がはじまるくらい。ある種の人々の原風景ですらあるバンドの大切な曲を時を経て扱わせて頂けること、大変光栄であると共に、あの頃の自分みたいな人にどっかで届けられたらなという気持ちです。 DLコード付2曲入7inchに、さらに特典としてKensei Ogata氏名盤ソロアルバム「Her Paperback」2017年リマスター版が聴けるDLカードも付属。豪華内容、少量入荷ですのでお早めに。 1.Sundae Flip 2.In Refrain Rain + Kensei Ogata solo album"Her Paperback"2017remaster DLcard [試聴] M1 / https://soundcloud.com/deadfunnyrecords/talk-sundae-flip M2 / https://soundcloud.com/deadfunnyrecords/talk-in-refrain-rain Kensei Ogata"Her Paperback" / https://deadfunnyrecords.bandcamp.com/album/her-paperback
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cattle "April showers"
¥1,080
cattleが自主レーベル"TESTCARD RECORDS"を立ち上げて放つのは、新たな門出にふさわしい元気いっぱいのギターポップナンバー2曲入りのカセットテープ。コンパクトなループフレーズが印象的なA面:April showers、そして前作タイトルからの流れでB面がGo sailorのFine day for a sailingカバー、BPMはこれまでで一番速いんじゃないかな? 1stの頃からずっと聴いているバンドですが、自分たちのスタイルに軸足を置いてジャンルをピボットするような身軽なおてんばさ、愛しくてたまらないです。これからも振り回されちゃいたいと思います。DLコード付限定100本。 - A.April showers B.Fine day for a sailing(Go sailor cover) [試聴]https://testcardrecords2017.bandcamp.com/album/april-showers
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cattle "Slow sailor"
¥1,620
cattleというバンドの特徴として出音の力強さを思っていましたが、更に輪郭のはっきりしたギターサウンドは間違いなく今作の目玉でしょう。シューゲイザーの浮遊感を踏襲したキーボードはより洗練されコーラスに近い立ち回りで歌を補完し、ドシッと来るリズム隊も健在でアンサンブルとしてますますぎゅっとまとまった印象を受けました(ラウド・ギターポップとでも言いましょうか)。 リバーブを抑えドライな音像で勝負した今作までの変遷はAmusement parks on fireが3rd "Road eyes" でシフトした路線に近いのかもしれません。M3.TwisterellaはRideのカバーにPainsの"Everything With You"をマッシュアップして跳ね回るようなじゃじゃ馬っぷり。発売当時の"ワシやっぱりパンクが好きなんや!"というGt.ぬーひーさんのツイートもなんだか泣けました。好きなもの好きなだけ詰め込んでキラキラできるって素晴らしいことです! - 1.Sherbet 2.Dear heart 3.Twisterella(Ride cover) 4.Within your reach 5.Slow sailor [試聴]https://jigsawrecords.bandcamp.com/album/pzl124-cattle-slow-sailor-ep
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Youthmemory "Dreamin'EP"
¥540
SOLD OUT
若い時代を振り返るとき、鳴っていてほしい音楽ってあると思う。YouthmemoryのDreamin'EPは自分の中で長い間その第一候補に挙がっていて、8㎜フィルムのようにコマ落ちして焼けた色の記憶が光を取り戻し息を吹き返すような瑞々しいギターポップの名盤。ディストロやるなら絶対に取り扱いたいって思っていたので快諾頂けたのがとても嬉しい! Pains of being pure at heartやSad day for puppetsが歪ませたギター、The La'sやRocketshipが奏でた至極のメロディーがこの1枚に詰まってる奇跡があなたにも届きますように。 - 01.Dreamin’ 02.Darlin 03.Sunday Afternoon 04.Sun Fran 05.Sunday Afternoon (Alternative) [試聴]https://youthmemory.bandcamp.com/album/dreamin-ep