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fedress "映画の開演前" CD
¥1,500
Teenagers in loveの陽平氏が2018年に始動させた6人組バンド「fedress」2020年発売の1stアルバム。"海外インディー×下北ギターロック×アイドル歌謡"とfedressの音楽を形容したとき、その3要素が押すに押されぬ拮抗具合でハイクオリティとオリジナリティを放つ様相にあなたは舌を巻くだろう。Captured Tracks御一行よろしくリバーブとシズル感マシマシの多重ギターサウンドでドリームポップやシューゲイズへ駆け抜ける楽曲スタイルに軸足を置きつつも、本作中盤でバンドは全く違った表情も垣間見せる。Dirty ProjectorsにフィメールラップをフィーチャーしたようなM3「アイラブユーじゃ物足りない」、アルバム発売までの2年で定着した"突っ走るハイティーン"なグループのイメージを覆すようにGirlからLadyへの変遷を描くM4「セブンスター気取り」ではサウンドもAORっぽくアダルトな雰囲気、しかしあくまでちょっとおませな女の子が無茶をしてみたような"背伸び感"の演出がなんともニクい。 若い世代の喜怒哀楽、不安と反骨とだからこそのきらめきを正しく昇華して美しくあらんとするfedress。その態度はインディーズや地下的な内省~内輪ノリに終始するのではなく、かといって既存のメジャーシンガーやアイドルらのように社会通念上の安牌を取ってヒットを狙いに行くでも勿論ない。fedressは本来的な意味でオーバーグラウンドに、2020年に響かせるべきセンス、時代をアップデートせんとする意欲に満ちた楽曲、詞、ツインボーカルのユニゾン、何もかもが不安なこの時代にそのどれもが頼もしく鳴っている。 個人的には、2年前に1stSG「決意のスカート」を聴いた時、彼女ら彼らこそがアイドルネッサンスなき後の世界に唯一輝く希望のように思えたのだけど、このアルバムはそんな印象をいっそう確信へと近付ける出来でもあってそれもまた嬉しいのだ。 - - - - - 1.映画の開演前 2.眠れない夜に 3.アイラブユーじゃ物足りない 4.セブンスター気取り 5.名前 6.噂話を信じないで - - - - - trailer https://youtu.be/9zooQTF_8LM 「映画の開演前」MV https://youtu.be/gwYqfifPNNQ 「噂話を信じないで」MV https://youtu.be/dm1uMJqy_gY ※以下はアルバム未収録だけどかつて自分が撮影・編集させて頂きました。 https://youtu.be/UhJdKG0YrmM
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くぴぽ "We are the Worst famous idol in Osaka!!!!"
¥2,000
healthcareやcattleのレビューで匂わせていた私のアイドルおたくぶりをここで遺憾なく発揮、ということで大阪で一番売れていないアイドルこと"くぴぽ"の1st miniALを入荷させて頂きました。首謀者のまきちゃん(さん)には、かつてバイト先にて別部署の先輩という形で親しくさせて頂き……(だいぶ昔の)前体制時代にはライブ用の楽曲RECもこっそりお手伝いしていました。そんな彼の妄想が形として結実したのが美しく、推さざるを得ないなと全力で入荷のお願いをした次第でございます。 音源を聴かせて頂いて思い出したのが、M-1審査で上沼恵美子がギャロップを腐して「突き抜けた自虐が欲しい」とミキを持ち上げた件。その意味でくぴぽのそれってめちゃくちゃ突き抜けてると思いますし、惜しげもなく大阪を名乗ってくれるのも芸人魂(?)を感じて嬉しい。でんぱ組~大森靖子以降のキラキラとドロドロ混じったようなアプローチは現代的という意味で間違いなく正統派。あと意外な発見なんですけどM6みたいなメルヘン系の楽曲に入るまきちゃんの声がエフェクト的にすっごくいい味出してるっていう。私のような楽曲派おたくにもちゃんと届いておりますので皆さん信用してポチってほしいです。 - 01.まきちゃんかわいいSONG 02.タイムマシーン 03.チャイぼーぶんれchu❤ 04.初恋くぴぽ学園 05.2番目の女にしてください 06.愛して!プライスレス 07.笑え!ノイローゼ